【梅雨・夏のカビ対策】農産物を守るメッシュフレコンの正しい使い方
夏場に農作物の収穫を迎える生産者のみなさま
こんなお悩みを抱えていませんか?
-
収穫後にカビや腐敗が発生し、せっかくの作物が廃棄(ロス)になってしまう
-
水分を多く含んだままになり、出荷までに品質や食味が落ちてしまう
-
余分な水分を吸って重量が重くなり、輸送時の積載効率が悪化している
6月に入ると日本各地で梅雨を迎え、その後は厳しい盛夏へと突入します。この時期に収穫期を迎える玉ねぎ、じゃがいも、麦などの農産物にとって、最大の敵は「高温多湿」です。水分を含んだ状態で一般的なフレコンバッグに詰めると、内部が蒸れて一晩でカビや腐敗が始まってしまうことも。本コラムでは、夏の湿度に負けずに作物の品質を維持する「メッシュフレコン」のメリットと、現場で実践できる正しい活用法を解説します。
1. なぜ夏場の農産物は「蒸れ」に弱いのか?
初夏に収穫される作物の多くは、収穫直後に多量の水分を含んでいます。
例えば、玉ねぎやじゃがいもは、しっかりと乾燥(キュアリング)させることで保存性が高まりますが、収穫直後のデリケートな時期に風通しの悪い環境に置かれると、自身の呼吸作用による熱と水分が内部にこもってしまいます。
一般的なポリプロピレン(PP)製のフレコンバッグは、気密性が高く、粉体や乾燥資材の輸送には最適ですが、水分を嫌う生の農産物には不向きです。袋の内部が「サウナ状態」になり、以下のような深刻なトラブルを引き起こします。
- カビの発生・病気の蔓延
→高温多湿の環境はカビ菌や細菌にとって絶好の繁殖場となります。一玉の腐敗が袋全体の作物に広がってしまうケースも少なくありません。 - 発根・発芽
→内部の熱と湿気によって作物が「春が来た」と勘違いし、出荷前に発芽・発根してしまい、商品価値が大きく低下します。
2. 課題を解決する「メッシュフレコン」3つのメリット
こうした梅雨から夏にかけての保管・輸送トラブルを劇的に解決するのが、生地が網目状に編み込まれた「メッシュフレコン(通気性フレコン)」です。
メリット①:圧倒的な通気性で内部の熱・湿気を逃がす
網目から外気が常に流入し、作物の呼吸によって発生する熱や水分を外へ逃がします。これにより、袋内部の温度上昇を抑え、結露や蒸れによる腐敗リスクを最小限に留めることができます。
メリット②:入れたまま「乾燥(キュアリング)」ができる
収穫した玉ねぎやじゃがいもをメッシュフレコンに直接投入し、そのまま風通しの良い倉庫に並べておくだけで自然乾燥させることができます。コンテナから別の乾燥用ネットへ移し替えるといった、二度手間の作業を削減し、大幅な省力化に繋がります。
メリット③:中身がひと目でわかる高い視認性
外側から中身の状態(色合い、傷み、詰まり具合)を簡単に確認できるため、
出荷前の検品作業や、長期保管時の異常の早期発見が容易になります。

3. メッシュフレコンが活躍する主な農産物
|
対象作物 |
この時期の課題 |
メッシュフレコン導入の効果 |
|
玉ねぎ |
収穫期が梅雨と重なりやすく、水分を |
優れた通気性で効率よく |
|
じゃがいも |
高温多湿下で保管すると、内部が |
熱を逃がしてデンプン質の |
|
麦(小麦・大麦) |
収穫直後の高水分状態で放置すると、 |
乾燥機に入れるまでの |
|
にんにく |
根や茎を切った後の乾燥工程が |
吊り下げ乾燥に近い環境を |
4. 品質を落とさないための「正しい活用法」3つのポイント
いくら優れたメッシュフレコンであっても、現場での扱い方を誤ると十分な効果が得られません。以下の3つのポイントを必ず守って運用してください。
① 床への「直置き」は厳禁!パレットを必ず使用する
倉庫のコンクリート床などにフレコンを直接置くと、床面からの湿気を吸い上げてしまい、下部の作物が腐る原因になります。必ずプラスチックパレットや木製パレットの上に載せ、底面にも空気の通り道(隙間)を確保してください。
② 「壁から離して」配置し、風の通り道をデザインする
フレコンを倉庫の壁にぴったりと密着させたり、隙間なくぎゅうぎゅうに敷き詰めたりすると、空気の対流が止まってしまいます。壁からは30cm以上離し、フレコン同士の間にも適度な隙間を空けて配置してください。倉庫内に大型の送風機(工場扇など)を設置し、強制的に風を送り込むとさらに効果的です。
③ 直射日光(紫外線)を避ける
メッシュフレコンは通気性を重視しているため、直射日光が当たると中身の作物(特にじゃがいもは緑化してしまう原因に)に悪影響を及ぼします。また、フレコン自体のプラスチック素材(PP)も紫外線によって劣化が早まります。必ず遮光された屋内・倉庫内、または日よけシートの下で保管してください。

お客様の活用事例
O社様
事業内容:苺・さつまいも・大根・じゃがいも等の栽培・販売
使用目的:消毒液につけた種芋(じゃがいも)の乾燥のため
詳細:1〜2月の冬期、消毒後の種芋を入れたフレコンを吊り下げて乾燥・保管をした。
使用フレコン:H27 HS-409S-W
5. まとめ
精魂込めて育てた農産物が、収穫後の「蒸れ」によって出荷前に廃棄になってしまうことほど悔しいことはありません。気候変動により、毎年のように日本の夏は高温・多湿化しています。
これまでの一般的なフレコンや通気性の悪い袋から、適材適所の「メッシュフレコン」へ切り替えるだけで、作業効率の向上と廃棄ロスの削減を同時に実現できます。本格的な夏が到来する前のこの時期に、ぜひ資材の見直しと準備を進めましょう。
【農作物収穫にオススメのメッシュフレコンはこちら】
◼︎収穫物投入後、底部の排出口から排出する際は1000S(HS)
◼︎収穫物投入後、底部の排出口から排出しない際はH27 HS-409SーW







