ドラム缶・鉄カゴからフレコンバッグへ切り替えるメリットは?輸送コストと作業効率を劇的改善
化学原料や粉体、産業廃棄物、金属製品の運搬・保管において、「ドラム缶」や「鉄カゴ(バッカン)」を使用していませんか?
もし、「空容器の回収が面倒」「保管スペースが足りない」「運搬効率をもっと上げたい」とお悩みなら、フレコンバッグ(トン袋)への切り替えが解決策になるかもしれません。
近年、物流コストの削減や作業負担の軽減を目的に、ドラム缶や鉄カゴからフレコンバッグへ乗り換える企業様が急増しています。
本記事では、既存資材からフレコンバッグへ切り替える際のメリット・デメリット、そして失敗しない選び方を徹底解説します。
なぜ今、ドラム缶・鉄カゴからの切り替えが増えているの?
これまで当たり前に使っていたドラム缶や鉄カゴですが、物流現場では以下のような課題がよく挙がります。
- 積載効率が悪い:ドラム缶は丸いためデッドスペースができやすく、トラックに積める量が限られる。
- 回収の手間:納品先から容器を返却してもらう必要があり、紛失や管理コストが発生する。
- 保管場所の圧迫:使用していない空のドラム缶や鉄カゴが場所を取り、倉庫を圧迫する。
これらの課題を一挙に解決できる資材として、「フレコンバッグ」が選ばれています。
切り替えの3大メリット:コスト・効率・スペース
ドラム缶や鉄カゴと比較した際、フレコンバッグには大きく分けて3つのメリットがあります。
① 作業効率の向上(フォークリフト活用)
ドラム缶をパレットなしで運ぶ場合、専用のアタッチメントが必要だったり、手作業で転がしたりと重労働になりがちです。
一方、フレコンバッグは標準で吊りベルトが付いているため、フォークリフトの爪を掛けるだけで簡単に移動・積み込みが可能です。
また、1袋で約1トン(1,000kg)もの大量輸送ができるため、ドラム缶(約200L)をちまちま運ぶよりも、一度の移動で済む作業量が格段に増えます。

② 物流コスト削減(使い捨て&回収不要)
鉄製のドラム缶やカゴは単価が高く、使い捨てにするにはコストがかかりすぎます。
そのため「通い箱」として回収・洗浄して再利用するのが一般的ですが、これには戻り便の輸送費や洗浄コストがかかります。
フレコンバッグは1枚あたりの単価が安いため、ワンウェイ(使い捨て)としての利用が容易です。
納品先での回収が不要になれば、管理業務や返送料をゼロにできます。

③ 保管スペースの有効活用
空のドラム缶や鉄カゴは、中身が入っていなくても場所を取ります。
フレコンバッグなら、使用前は小さく折りたたんで保管できるため、数百枚の在庫でもパレット数枚分のスペースに収まります。
倉庫の有効活用だけでなく、空資材を保管しておくための場所代削減にもつながります。
デメリットと対策:ここだけは注意!
もちろん、全ての面でフレコンが勝っているわけではありません。
特性を理解して使い分けることが重要です。
【移動手段】
フレコンの弱点:転がして運べない(要リフト)
対策・解決策:ハンドリフトやキャスター付きの台車を使用する。
【耐久性】
フレコンの弱点:鋭利な金属で破れる恐れがある
対策・解決策:厚手の生地や、二重構造になった耐久性タイプを選ぶ。
【形状維持】
フレコンの弱点:液体を入れると膨らむ
対策・解決策:角型形状を維持する内部構造を持ったフレコンを選ぶ。
特に「粉漏れ」が心配な方へ
「粉末を入れると編み目から漏れるのでは?」と心配される方もいますが、内側をコーティングしたタイプや、PE内袋(ポリ袋)がセットされたタイプを選べば、微粉末や水分の含んだ内容物でも問題なく使用できます。
ハイブリッドな使い方で今の資材を活かす方法も
「いきなり全てのドラム缶を廃止するのは難しい」という場合は、併用(ハイブリッド利用)がおすすめです。
・ドラム缶の内袋として:
ドラム缶の中に専用の小型フレコン(例:DRUM900KHR-C)をセットして使用すれば、ドラム缶自体を汚さずに済み、洗浄コストを削減できます。
・鉄カゴの内袋として:
メッシュボックスや鉄カゴにぴったり収まるサイズ(例:MB1000KS-Ⅱ・MB1200KS-など)を使えば、隙間からの落下防止や、内容物の保護になります。

「種類がありすぎて、どれを選べばいいか分からない…」
そんな時は、ふくろ屋ふくながまでぜひお気軽にご相談ください!




