マテハンによる物流効率化の第一歩!フレコンバッグ活用で低コストに現場改善

工場の生産性を大きく改善するために欠かせないのが、マテハン(マテリアルハンドリング)や物流の効率化です。

「物流コストを削減したい」「作業員の負担を減らしたい」と考えていても、自動倉庫やコンベアラインのような大掛かりな設備投資は、予算的にもスペース的にもすぐに導入するのは難しいものです。

 

そこでおすすめなのが、「輸送のための資材をフレコンバッグ(トン袋)に変える」という、低コストで始められるマテハン改善策です。

今回は、ドラム缶や紙袋からフレコンバッグへ切り替えることで得られるメリットや、具体的な課題別のおすすめ製品をご紹介します。

一度に大量輸送!フレコンバッグ導入のメリット

物流・製造の現場では、これまでクラフト紙袋や重袋(ガゼット袋)、ガラ袋といった小型の袋や、ドラム缶などが広く使われてきました。

しかし、20kg〜30kg程度の小袋での納品や保管は、手作業によるパレットへの積み付けが必要であり、身体的負担が大きいだけでなく、一度に運べる量も限られるため「作業効率の低下」が長年の課題となっています。

 

フレコンバッグ(トン袋)に置き換えることで、以下のようなメリットが生まれます。

FU2 No.75

1. フォークリフト活用で作業時間を短縮

フレコンバッグなら、最大1トン(1,000kg)の荷物を一度の投入作業でパッキングでき、フォークリフトを使って簡単に運搬できます。

手積み作業を機械化することで、作業時間を大幅に短縮できます。

2. 保管効率の向上(段積み保管)

形状が安定しているフレコンバッグであれば、段積み(スタッキング)保管が可能です。

限られた倉庫スペースを有効活用でき、保管コストの削減にもつながります。

3. 作業員の負担軽減

重量物を手作業で運ぶ必要がなくなるため、現場スタッフの腰痛リスクや疲労を軽減し、労働環境の改善に寄与します。

【課題別】あなたに最適なフレコンバッグの選び方

一口にフレコンバッグと言っても、運ぶものの種類(比重、形状、粉体など)によって最適なタイプは異なります。

ここでは、よくある現場の課題別におすすめの製品をご紹介します。

ケース1:金属製品など「小さくて重いもの」を運びたい

金属部品や金属スクラップなど、比重が大きいものを運ぶ場合、標準的なサイズのフレコンでは容量が余ってしまい、保管時に無駄なスペースが生まれてしまいます。

 

おすすめ:800KHR

耐荷重が1,000kg以上ありながら、容量が500L以内に設計されている小型フレコンが最適です。「800KHR」のようなタイプであれば、かさが小さい重量物でも安定して運べます。底部に排出口が付いているタイプなら、輸送後の取り出しもスムーズです。

ケース2:化学製品や原料など「粉体」を運びたい

小麦粉や化学原料などの粉粒体は、一般的な織布のフレコンバッグでは網目から漏れ出してしまうリスクがあります。

だからといってドラム缶を使用すると、空容器の保管場所や重量がネックになります。

 

おすすめ:650KHR-C

内側がコーティング加工されている「650KHR-C」などが適しています。

網目からの微粉漏れを防止できるほか、胴巻きベルトが付いているタイプなら、投入後の膨らみを抑えられるため、コンテナへの積載効率もアップします。

ケース3:廃棄物を入れる「メッシュボックス」での作業効率を上げたい

メッシュボックス(メッシュパレット)に直接廃棄物を入れている場合、網目から細かいゴミがこぼれ落ちたり、排出時に中身が引っかかって取り出しにくいという悩みがあります。

 

おすすめ:MBシリーズ(MB1000KS-Ⅱ / MB1200KS-Ⅱ

メッシュボックスにすっぽり収まる専用フレコンバッグを使用しましょう。

上部のロープを絞れば内容物の飛散を防げますし、ベルト付きであればフォークリフトで吊り上げて運搬することも可能です。

MB1200KS

ケース4:小袋や紙袋を「まとめて」輸送したい

納品先の指定などで、どうしても20kg~30kgの小袋(紙袋)で発送しなければならないケースもあります。

しかし、パレットに積むだけでは崩れ落ちるリスクがあり、ストレッチフィルムを巻く手間もかかります。

 

おすすめ:1100FS(HS) 前開きフレコン

一般的な上部投入型のフレコンとは異なり、前面が大きく開く「前開きタイプ」が便利です。

パレットの代わりに小袋を積み込んで、安定させたままフォークリフトで一気に運搬・トラックへの積み込みが可能になります。

1100FS(HS)

最適なマテハン機器選びで物流コストを削減しましょう

紙袋やドラム缶からフレコンバッグへの切り替えは、大規模な設備投資を必要とせず、すぐに始められる物流改善策です。

物流の効率化、コスト削減でお悩みなら、まずは輸送容器の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。

 

「自社の運搬物に合うフレコンが分からない」「種類が多すぎて選べない」という方は、ふくろ屋ふくながにぜひお気軽にご相談ください。