フレコンバックは何で出来ているの?材質と特徴をプロが解説!

フレコンバックの生地

フレコンバッグ・トン袋は1トン以上入る大きな袋が多いですが、どんな作りになっているのか知らない方も多いかと思います。

そこで今回はフレコンバックがどんな素材で出来ているか、長く使うにはどうすればいいか解説いたします!

フレコンバックの材質とは

フレキシブルコンテナバッグ、通称フレコンバッグは、主にポリプロピレン(PP)を編み込んで作られております。

ポリプロピレンの特徴

比重が軽い(密度0.9g):非常に軽量。
高強度:引っ張り強度、衝撃強度に優れている。
優れた加工性:細い糸状に加工し、丈夫に編み上げることが可能。
環境への配慮:燃焼してもダイオキシンなどの有害な物質を発生しない。

上記の特徴により、フレコンバッグは軽量ながら最大1~2トンの荷重に耐えられる袋になります。

 生地の拡大図

フレコンの材質の弱点と対策

フレコンバッグのメイン材質であるポリプロピレンは軽くて丈夫な優れものですが、いくつか安全に関する弱点もあります。

弱点1:熱に弱い

ポリプロピレンは熱に弱く、高温のものを入れると溶けて穴が空く可能性があります。

【対策】 熱いものを投入する際は、50度未満に冷ましてから入れるようにしてください。

弱点2:紫外線で劣化しやすい

ポリプロピレンは直射日光などの紫外線が当たると劣化してボロボロになるため、長期間屋外保管した後に吊り上げる際は、底抜けやベルト切れが起きる可能性があります。

【対策】

  • 紫外線を防ぐフレコンカバーを使用して劣化を抑える
    UVスーパーカバーは通常のフレコンカバー(ソフトバッグカバー)と比べてUV剤が40%増量されているため、紫外線劣化防止に優れています。
  • UV剤が配合された、耐候性フレコン(屋外保管向けフレコン)を使用する
    弊社の耐候性フレコンは、通常フレコンと比較して約9倍のUV剤が配合されており屋外での保管可能期間も最大3年と耐候性に優れております。

耐候性フレコンはこちら

弱点3:水で劣化しやすい

通常のフレコンバッグは防水コーティング等がされていないため、雨や水道水などで
濡れてしまうと、生地が劣化して破れやすくなります。

【対策】

  • 完全防水仕様のフレコンカバーを使用する
    UVスーパーカバーは縫い目がない溶着加工で製造されているため、水が入る心配がありません。

フレコンバックを長持ちさせるには?

直射日光が当たる屋外はもちろん、屋内であっても紫外線の80%以上は入ってきてしまうと言われております。

そこで、フレコンを長持ちさせるには室内での保管の際にも「ソフトバッグカバー」「UVスーパーカバー」などの紫外線や雨を防ぐカバーのご使用を推奨しております。

フレコンバックにカバーを掛けることで紫外線が遮られるので、長時間保管してもベルトが劣化して切れたり生地がボロボロになったりしにくくなります。

劣化の原因となる紫外線をブロック

まとめ

フレコンバックは丈夫で軽いポリプロピレンで製造されており、燃やしても有害物質が出ない環境に優しい製品です。

しかし、高温や紫外線、水には弱いので、入れるものを冷ましてから入れたり、カバーをかけたりして使いましょう。

 

ご不明点があれば、ぜひフレコンバック一筋20年以上のふくろ屋ふくながにお問い合わせください!